2009年6月29日に「たたみクリーナー」(中古)を導入しました。
このたたみクリーナーというのは、畳表の表面に付着している染土と呼ばれる天然の泥を大きな回転ブラシと集塵機で吸い取るものです。本体はドでかいです。
畳表の原料であるイグサを収穫したときに品質保持と長期保管のために天然の土(染土)と水を混ぜた泥水につけ、乾燥させてから畳表に織り上げます。
今までは 畳を作ってお客様のお宅へ納める時に、2~3度拭いていたのですがどうしてもイグサ一本一本まできれいに拭きとれませんでした。
たたみクリーナーを導入したことにより良くなったこと。
- 畳表表面の染土の付着がなくなった。
- ブラシがけの効果により、イグサに本来の艶がでて、無染土表に近い肌ざわりになった。
- 作業場の空気が清潔になった。(今までは拭き取りの度に染土が舞い上がっていた)
- 染土をきれいに取ることで畳表のカビの発生がなくなる(そうですが、まだ今のところわかりません・・・)
コンベアに乗って、畳が横方向に流れて行き、回転ブラシで染土をカキ上げ、同時に畳表を磨き集塵装置が上についていますので、舞い上がった染土は吸い込まれます。
クリーナー側面のカバーを外したところ、クリーナーの下部に大きなフィルターが12個付いていて排気される空気はきれいで、作業場の空気環境は非常に良好です。
フィルターは全部で12個。 それも1個だけでも家庭用の掃除機よりもはるかに大きいものですので、メンテナンスも気にならなそうです。
染土をキレイに吸い取ってしまうために、品質の悪いイグサ畳表の場合正体がばれてしまいますので、畳表材料商はあまり歓迎していない?ようです。