熊木畳本店の通常行っている 裏返し(畳工事)作業工程をご紹介いたします。
「裏返し」とは 既存の畳の表面の畳表(ゴザ)を畳床(たたみどこ)から剥がして、その畳表の裏側を今度は表面にすることを言います。
畳表表面に抗菌剤の希釈液(ハイモアという天然素材)を噴霧します。
無着色畳表の場合は天然の土の色がつきます。着色畳表の場合は緑色になります。
普通の畳では、畳そのものの裏面には藁コモ、保護シート(麻やシュロ、PPなど)が付いています[※1]ので裏面は使えませんし、寸法や構造的に 敷き詰められている畳をそのまま裏返して敷こうとすると、きれいに敷けません。
※1 :
最近ではあまり見かけませんが、畳床の裏面に初めから畳表を縫い付けている畳床や古くてヘタッた畳床に補強を施すために古ゴザを縫い付ける(裏貼り)と いう技術もあります。このような裏面に畳表が付いている畳ですと、現在の高気密住宅では 畳表の吸湿性能が高いことで、カビが発生しやすくなります。