熊木畳本店の通常行っている 畳表替え(畳工事)作業工程をご紹介いたします。
朝お預かりして夕方納品する 即日仕上げは 縁付き畳の場合12畳から18畳分の畳工事が可能です。 縁無し畳の場合は約12枚がその日のうちに完了いたします。
- 畳工事は、現地で行いません。すべて当店の作業場まで持ち帰りますので、納品までの間 お出かけを されていても大丈夫です。
- お客様宅から当店までの距離で1日で仕上げられる可能枚数に限度が生じます。
- 通常、朝8時半から9時頃お預かり 夕方4時ごろ納品に伺います。(6畳で早い場合は2時~3時頃には完了いたします。 その他、お客様のご都合に合わせた時間で行えます。)
作業場です。 写真の中央に畳が積み上げている所で縫いつけてある畳表と畳縁を解し、寸法の調整をします。
手前の機械が 畳表を畳床に縫い付ける機械で、右奥の機械が畳縁を縫い付ける機械。そして、奥のほうに見える緑色の機械は畳縁の側面を縫いつけたり、縁無し畳の側面を縫い付ける機械です。
出来た完成品は写真では見えない左の奥のほうにたくさん置かれます。
畳表などの材料は、別に倉庫がありますので、そちらに保管しております。
さて、お客様よりお預かりした畳を 上の写真の畳が積み上げられている所で畳表、畳縁を解して タンスの置いてあったへこみを調整したり、縮んで隙間ができた所を調整したりします。 一番手間のかかる工程です。
調整が終わったら、今度は畳表をかぶせます。左の写真に白いシートが見えると思いますが、これは不織布シート(スプリトップ不織布) で、畳の通気性を保持しながら、畳内部からの誇りを防ぎ、畳表にも汚れが付きにくいようにします。さらに、セラミックが練り込まれておりますので、防ダニ効果が少々あります。揮発性がありませんので安心です。
このシートは 表交換さわやかクラス(6,300円/畳)以上の工程に無料にておこなっております。
その他、防虫シートなどのシート類も同じで、畳床と畳表の間に敷き、畳内部から表面に害虫が出るのを防ぎます。
次は 畳表と畳床を 専用の機械で縫いつけます。これを「框縫い」といいます。 現在では畳床の種類も稲ワラだけでなく、多くの種類がありますので、機械で縫いつける方が仕上がりが安定しています。
機械がない手縫いの頃は 安定した作成枚数と安定した仕上がりに苦労したと思います。
框縫いという工程が終わったら、畳表の表面を二度拭きして、畳縁を縫い付ける「平刺し」という工程になります。
現在ではマイコンによって指定した寸法に畳表をカットしながら縫いつけます。 しかし、柱の位置や難しく曲がった畳は やはり人の手で切ったほうが一番正確です。
平刺しが終わったら、畳縁を折り返して「返し縫い」という側面を縫い付ける工程で、やはりこれも機械で縫います。
この機械は 専用ロボットで機械に畳を置いてスタートボタンを押すと、畳縁の両側を縫い終わるまで勝手にやってくれます。 また、作る畳の種類によって縫い方を変更できる賢いやつですが、つい最近まで、センサーが黒い畳に反応しなく手動で行っていましたが、今では改良されたセンサーで、元気に動いています。
縁無し畳や琉球畳の畳表を折り曲げた所を縫い付けるのもこの機械で行います。
そのあと畳は 完成して、お客様の所に納品に伺います。