まず、はじめに畳表(たたみおもて)の構造ですが・・・
畳表は“藺草(イグサ)”を約5000~8000本使い織機(しょっき)で織り上げて作ります。
畳表は分かりやすく大きく区別すると畳表を織っている経糸(※1)が、綿糸と麻糸の2種類あります。
※1 経糸は「たていと」といいますが、「立糸」「立て糸」「縦糸」など文字にするといろいろ変わります。
経糸が綿糸の方は、糸が細い分畳表も厚みは平たく薄いです。耐久性に乏しいですが手軽な畳表です。
一方経糸が麻糸の方は、糸が太い分厚みは山が盛り上がりクッション性に優れ感触が良いです。耐久性は抜群で高級感があります。
経糸の種類による畳表のグレード別は・・・
- 糸引き(綿糸のシングル)
- 綿々(綿ダブル)
- 太麻(麻のシングル)
- 麻綿W(綿ダブル、麻綿二本芯または麻綿四本芯)
- 麻W(麻二本芯または麻四本芯)
ここで、気になるのが 同じグレードに 二本芯 と 四本芯 があるのが気になると思います。
二本芯という呼び方は上の図のように 畳表のひと目に入っている糸が二本で一本という解釈で、後に出てくる「織機」の仕組み的なところから 二本芯と呼ばれています。
対して四本芯という呼び方は 見てのとおり、畳表のひと目に入っている糸の総本数を言います。 しかし、この呼び方だと、1・2・3のような呼び方にはならないと思うのですが、その辺はちょっと勉強不足でわかりません。。。
綿ダブルという呼び方も「綿W」とも書き、地域によりいろいろ呼び方が違います。ちなみに東京を中心とした地域では中国産の畳表が流通するまでは この種類は流通が無かったように聞きました。
ちなみに下の写真のような特別なタイプもあります。
麻綿W と 麻W の中間的な種類で、麻糸と綿混麻(麻と綿をよった糸)の 綿混麻Wです。